単純チェックの手順 2015/2/27改訂
当サイトの例題解法手順は格別のテクニックを要しないチェック(単純チェック)が終了した場面から始めています。ここでは単純チェックの手順
を例題29を使って解説します。 1から9までの数について、予め問題図に示された数の位置を頼りに、閉じた系(よこ行、たて列、3×3の大マス)を順番にチェックし、入る可能性
があるマスに数を記入していきます。 (注)少し慣れてきたら、問題図に示されている数字の多いものからこの作業を行うと効率よく単純チェックが行えます。予め数字毎にその数をチェックしておいて(1/2、2/3、3/3、 ・・等)、数の多いものからチェックし、チェックし終えたらその数を消していくと漏れなくチェックが行えます。 図1:1のチェック 予め示されている1はC7、H2の二ヶ所。その2マスが所属する閉じた系(大マス、行、列)の各マス(図の■)に1は入れません。従って1が入る
可能性が残っているマス(白マス)に1を漏れなく記入ます。各大マスへの記入は常に決まった順に行うと漏れが生じません。(例えば右列上ー同 中ー同下ー中列上ー同中ー・・左列下等) 図2:2のチェック
2はB2、F4、H8の3箇所。1の場合と同様に2が入れないマス(■マス)を確認し、それ以外のマスに2を漏れなく記入します。上段左端及び下段
右端の大マスでは入る可能性が2マスに限られるので⌒で結びます。 同様に同一行(I行)、同一列(1列)内で入る可能性が2マスに限られるので ⌒で結んでおきます。 図3:3のチェック
3はA4、F9、G3の3箇所。同様に3が入れないマス(■マス)を確認し、それ以外のマスに3を記入します。2の場合と同様に大マス、行、列内で入
る可能性が2マスに限られる部分は⌒で結びます。 図4:4のチェック
4はB5、D6、I9の3箇所。4が入れるマス(白マス)に4を漏れなく記入。上段中央大マスでは入る可能性が4列の2マスに限られるので⌒で結
びます。 図5:5のチェック
5はA9、D1、H5の3箇所。5が入れるマス(白マス)に5を記入。中段中央大マスでは入る可能性がE行の2マス(■)に限られるので⌒で結び
ます((E4,E6)=5と表示)。→ E7(■)に5は入れません。(行限定の原則)従って中段右端の大マスで5はF7,F8の2マスに限られるので ⌒で結びます。(F7、F8)=5、(F7,I7)=5 図6:6のチェック
6はB8、E2の2箇所。6が入れるマス(白マス)に6を漏れなく記入。
図7:6のチェック(続き)
中段中央大マスでは入る可能性が5列の2マス(■)に限られるので⌒で結びます。(D5,F5)=6 従って5列の他の大マス(■)に6は入れま
せん(列限定の原則)。 図8:7のチェック
7はA1、D4、G7の3箇所。7が入れるマス(白マス)に7を漏れなく記入し同一閉じた系(大マス、行、列)内の2択を⌒で結びます。
図9:7のチェック(続き)
上段中央大マスでは入る可能性が2マス(■)に限られます。ところでこの2マスは3も⌒で結ばれており、7と3の2つの数が2つのマスに限られ ています。従ってこの2つのマスに他の数は入れません(定員確定の原則)。→ 2つのマスを○で囲み7と3以外の数を消去します。上記の結果、 ■マスは2の行限定の原則が成立しています。従ってI3=2が確定し、以下E1=2、D2=3 が確定します。上記のI3=2確定と同時に、■マス の5の二択(列限定の原則)が成立しており、その結果B3=5が確定します。上記以外に上段左端大マスと中段右端大マスで7の二択が成立し いるので⌒で結びます。 図10:8のチェック
8はC3、E8、I6の3箇所。8が入れるマス(白マス)に8を漏れなく記入し8の二択の箇所を⌒で結びます。@■(F1,F2)=8(行限定の原則)
、A(D5,F5)=8(列限定の原則)→(D5,F5)=(6、8)(定員(二国)確定 の原則) 、B(A5、B4)=8 (注)Aから■(E4,E5,E6)=(1、3,5)(定員(三国)確定の原則)が成立→続く手順でE5=5が確定するので(E5,E6)=(1,3)
(参考)この時点でI7=6が確定していました! 図11:8のチェック(続き)
・@■(F1,F2)=8(行限定の原則)からD5=8(→F5=6)、B4=8、A7=8、C9=2、D7=2(→D9=6)が確定します。
・上記D9=6から、■(D8、F8)=1(列限定の原則)が成立し、G9=1(→H9=8)、I4=1、E4=5、C6=5が確定します。
図12:9のチェック
9はF6、I1の2箇所。9が入れるマス(白マス)に9を漏れなく記入し9の二択の箇所を⌒で結びます。
図13:9のチェック(続き)
中段左端大マスでは9の列限定の原則(■)(D3,E3)=9。従って(■)に9は入れません。
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